経済 · マーケット
海運バブルは終わった。港湾だけが知らない
好況の頂点で発注されたクレーンが、もう必要としない市場に届き始めている。請求書だけが残った。
好況の頂点で発注されたクレーンが、もう必要としない市場に届き始めている。請求書だけが残った。
そのクレーンは三月、クレーンを運ぶために造られた船に載って到着し、組み上げるのに九日かかった。価格は 1,100 万ユーロ。40 フィートコンテナを 90 秒以内に吊り上げられる。稼働開始以来、動かしたコンテナは 41 本である。
発注は 2022 年。この港の沖に並ぶ船の列が、宇宙から見えた年だ。
港を食い潰す時間差
クレーンは発注から稼働まで三年かかる。海運の好況は十八か月しか続かない。欧州のどの港湾当局もこの二つの数字を知っていて、それでも全員が発注した。発注しなければ、貨物が海岸沿いの隣の港へ行くのを黙って見ているだけだからだ。
私たちが買ったのはクレーンではない。契約した時点ですでに終わっていた好況への、オプションだった。
誰が払うのか
債務は公的で、取扱量は民間のもの。その差額は次の市予算で埋められる。四百ページのその文書には、「クレーン」という語は一度も出てこない。