経済 · エネルギー
小国が電力網を風に賭けた。そして風は裏切らなかった
四度の冬を越え、停電は一度も起きていない。技術者たちは胸をなでおろす。経済学者たちは、風の凪いだ日の費用を誰が払うのかで、いまも言い争っている。
四度の冬を越え、停電は一度も起きていない。技術者たちは胸をなでおろす。経済学者たちは、風の凪いだ日の費用を誰が払うのかで、いまも言い争っている。
エスビャウの中央制御室には モニターの壁がある。取材に訪れた日、そこにはあり得ないはずの数字が出ていた。国内送電網の 71 パーセントが、天候で動いていた。
問題は風ではなかった
風車は簡単なほうだ。この十年ずっとそうだった。難しいのは、北海が凪ぐ年に十五日ほどの日々であり、そのとき送電網には「たぶん大丈夫」で始まらない計画が要る。
結局その計画は、国際連系線と、ダムの背後に蓄えられた大量のノルウェーの水と、そして「待機しているという退屈」に手厚く支払う市場だった。
凪の日の請求書
争点は最後の項目である。容量支払いとは、ほとんど動かない発電所への補助金だ。毎年、誰かがその削減を提案する。そして毎年、系統運用者が辛抱強く説明する——削減した翌年の冬に何が起きるのかを。
隣国が真似しているもの
すでに三か国が同じ市場設計を法律に書き込んだ。そのいずれも、あのダムを持っていない。